業種別の出願件数の動向について
特許行政年次報告書2010年版の中に産業財産権をめぐる動向に関する各種の統計が紹介されています。 その中に業種別にみた特許出願件数の動向に関する統計が紹介されています。
西暦2005年から2009年までの5年間の中で最も件数が多かったのは2005年の42万7078件です。そこから毎年徐々に件数が減っていき、昨年は34万8596件にまで落ち込みました。2005年と比べてマイナス18.3%にもなります。
一方、業種別で最も出願件数が多いのは電気機器です。
出願件数上位300社の中に電気機器は92社あり、その92社の出願件数の推移は業種全体の出願件数とほぼ同じような動きをしています。
つまり、電気機器92社の出願件数は2005年の13万6000件をピークに毎年徐々に減っていき、昨年は11万件にまで落ち込みました。2005年と比べてマイナス19%です。この動きが業種全体の出願件数の推移とほぼ同じような動きになっています。
電気機器92社は出願件数がとても多く、全体に占める割合が大きくなっているため、その推移が全体に大きな影響を与えるためと考えられます。
今月中旬に出した特許出願の番号が昨年同時期に出した特許出願の番号よりもやや若かったため、今年の出願件数は昨年よりも更にマイナスになるように思います。
この記事へのコメントはありません。