中小企業の知的財産活動に関する基本調査の報告書について
先月26日に、「中小企業の知的財産活動に関する基本調査」報告書が特許庁で公表されました。
これは、中小企業における知的財産活動に関する調査分析を行って取りまとめられた報告書であります。
その中に、特許出願の件数に関する調査結果が記載されています。
それによりますと、2010年から2017年にかけて、大企業では、出願件数が減少傾向、出願企業数は増加傾向にあり、一方、中小企業は出願件数、出願企業数ともに増加傾向にある、とのことであります。
特許庁で毎月公表される出願件数の速報を見ていると、リーマンショック以降、出願件数は相変わらずの減少傾向のままなのですが、大企業、中小企業とも、特許出願をされている企業数は増加している、ということであります。
出願件数が減り続けているのは、出願件数の多かった大企業が件数を減らしているからであり、量から質への転換が進んでいるということであります。
また、出願する企業数が増えているということは、特許との関わりを持つ企業が増えてきているということであります。
出願件数が減少し続けている中で、出願する企業数が増えていることは、明るい材料ではないかと思います。
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