特許行政年次報告書2013年版について
今月25日、特許庁から特許行政年次報告書2013年版が公表されました。
同書は、特許出願件数等の統計に加えて「知的財産戦略の課題」という表題の資料が含まれています。
この中に「特定分野における現状と課題」が含まれていて、太陽電池、インスタント麺、磁性材料といった 特定分野に関する現状と課題が示されていました。
例えば、「磁性材料」に関してですが、これにつきましては、 特許出願の件数は、日本国籍の出願で全体の約3/4を占めているものの、 日本国籍の出願は2008年に大幅に減少したほか減少傾向にあり、その一方、中国国籍の出願件数が 増加しているとのことであります。
「磁性材料」の分野は、ネオジム磁石の大幅な需要拡大が見込まれる等有望視されていますので、 中国国籍の企業に追いつかれることがないように、より積極的な技術開発を進めていくことが必要ではないかと思います。
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