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特許庁の広報誌「とっきょ」について

今月26日、特許庁から広報誌「とっきょ」が公表されました。

 それに「特許庁が推進する国際知財戦略とは」というタイトルの特集記事が掲載されていました。

 特許庁がどんな戦略を持っているのか興味があったため、その記事を読んでみたところ、ほんとにこれが戦略なのか?といいたくなるような内容が書かれていました。 書いてあることは特許庁がどんなことをやっているのか、またはやろうとしているのか、特許庁の現在または今後の取組み といえる内容でした。

 戦略という言葉は色々な場面で使われますが、広辞苑によると、「政治・社会運動などで主要な敵とそれに対応すべき味方 との配置を定めること」とあり、少なくとも相手が想定される場面で使われる言葉だと考えられます。

 著名な経営学者のマイケル.E.ポーターは、その著書の中で「戦略とは、他社とは異なる活動を伴った独自性のある 価値あるポジションを創り出すこと」と述べており、競争を念頭においたものと理解することができます。

 我が国の特許庁が他国の特許庁とは異なる独自性を出しつつ、出願件数世界一を目指すとか、 ファーストアクション期間の世界最短を目指す等といったことがあれば、 知財戦略なのでしょうが、制度調和の早期実現とかPPH拡大といったことでは、競争が 念頭に置かれていない以上、戦略というのは不自然だと思います。

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